革新技術と社会共創研究所(英語名:Institute for Technological & Social Transformation)は,「技術と社会変革」を主なテーマとする研究組織である。AI等の工学的技術の進展が人間社会にどのような影響を与えるのか,我々の社会がより豊かなものになるためにはどのような社会や技術を作り,倫理等を形成すべきなのか。そうした論点について継続的に研究する。高度化するテクノロジーと人間性,社会,文化との緊張関係を研究することが主な目的である。
これからの未来を考えるにあたっては,「グローバリゼーション」「地球環境」「人口」などと同じく,「技術」的要素を見過ごすわけにはいかない。なかでもAI・ロボット,ドローン,IoT等のコンピュータ技術の発展はすさまじい。現存する技術にすぐさま別の技術が加わり連鎖している。その技術が引き起こす問題も技術的に解決することが図られているが,それだけではやはり足りない。理工系を中心とする自然科学の知とともに,人文科学・社会科学の知も鍛え上げ,先端技術社会への方向性を一緒に考えていかなければならない。これからの未来に倫理,教育,情報,言語,法,政治,経済・経営などはどうあるべきか。本研究所は,多様なメンバーを集め,学際的に先端技術社会の本質をなす問題に向かい合う。
また,授業やイベントで若い人たち(学生以外の児童・生徒をも含む)に対する教育活動を行い,ビジネスパースンを対象にしたセミナーも実施する。
研究所の活動を通して,来るべき社会の問題解決に寄与し,未来を担う若い人たちを育てる。